闇の者達、胎動する。

闇の者達、復活の為に胎動する。
郭嘉の闇の術法で、郭奕は甦った。
しかしそれは、郭嘉の祈りが
邪神に届いたという、単純な事では無い。
度重なる邪神の侵攻に、民達の心は疲弊し
闇の者達への恐怖心を増大させ
それを自らの身の内に、力として取り込み
今一度、復活する準備が整った証であった。
そして、その波動は
邪神の先触れとして、偽りの命を与えられた者達にも
強大な力を分け与える事となった。
「ふむう、それがお前の弟か。」
体躯同様に大きな声を響かせて近付いて来たのは董卓。
「我らが神の御声を、直接聞く事が出来る貴重な存在。」
「じゃあボク達、なかよししなくっちゃね♪」
袁紹、袁術も姿を現した。
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「本初(袁紹)殿の言う通り
 我が自慢の弟だけが、今唯一
 神の声を直接伝える事が出来る存在なのです。
 つまり…弟の声は、我らが神の声そのものなのです。」
不敵な笑みと共に放たれた郭嘉の発言に
袁紹が、鋭く切り返す。
「それはもしや、お前の弟が…いや
 お前の言うなりの弟を操れる、お前自身が
 実質、我々を仕切るという宣言のつもりではあるまいな。」
「ナニナニ?奉孝(郭嘉)クンは
 自分の事、そんなに偉いって勘違いしちゃってるわけなのかなあ?」
袁術の言葉は弾むように流れるが
全身から発せられる殺気は尋常ではない。
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「愚か者が!今までで一番
 民達の悲鳴を我らが神に献上し
 ご復活の儀式に多大な貢献をされたのは
 我らが暴虐の太師。
 我が、万の知恵をお預けするのにふさわしい
 董卓様であるのだぞ!」
「その董卓様を差し置いて、盟主になろうなどとは
 不届き過ぎて、見ておられん!
 弟共々、我が撃鋭牙の錆にしてくれようぞ!」
李儒と胡軫も、殺気立っている。
「うむうむ、その通りじゃ。ガッハッハッハ!」
対して董卓は、煽てに乗り、この場にはそぐわぬほど上機嫌だ。
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郭嘉が、氷のような微笑と共に
一同に言葉を放る。
「皆さん、そういう訳ではありませんよ。
 あくまで弟は、我らが神の御言葉を
 皆さんにお伝えする為だけの器にすぎません。
 しかし、もし我々の同盟にも盟主が必要だというのなら
 すでに、それに相応しいお方がいらっしゃいますから。」
「誰だ、それは!」
袁紹の攻撃的な声に迎えられ
低い笑い声を伴って、一人の魔人が姿を現した。
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「フッフッフッフッフッフ…。」
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現れたのは、機駕の国を治める若き皇帝。
己の身体も心も、漆黒の闇で染め上げた
曹文帝様であった。
(来週に続きます。話の途中ですので託欄は閉じておきます。)
プロフィール

徐庶ZII

Author:徐庶ZII
私の名は徐庶。
ここに記すのは
戦乱の中消された記録を
私の記憶のままに
書き連ねるものである。
初めから
読み返してやろうという
有り難い方は
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『初めに…』から
お入りください。
二週に一度
更新しております。

皆さまの拍手
乾いた私の心に
染みまする。

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