郭嘉、回想す。其の参。

郭嘉、己の半生を回想し決意を新たにする。
郭嘉は、司馬懿から受け継いだ闇の術法を使い
自身の身体の一部から
この時代に生まれてはならない者、弟・郭奕を生み出した。
「初めましてだね、兄さん。」
「ああ、初めましてだ。弟よ。」
本来、時を経て子として生まれるべき命を
禁忌の術法で弟として生まれさせた為
郭奕自らも闇の術法を使い
正しき生命を全うする者には聞こえない
邪神の声を聞く事が出来る。
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しかし、そんな郭嘉も
赤壁の戦いで命を落とす事になる。
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郭奕は泣いた。
大粒の涙と共に憎悪が溢れ出し
邪神の眠る暗黒玉璽を握り締める。
「兄さん、ダメだよ。
 ボクより先に眠っちゃうなんて。
 ボク達は、いつまでも
 二人で一人の兄弟なんだから。」
既に郭奕の能力は開花しており
術法を使う、という意識を持たずとも
暗黒玉璽から力を引き出し
郭嘉に、新しい闇の命を与えた。
ゆっくりと目を開けた郭嘉が
愛おしさを湛えた眼差しを向けて、弟に言う。
「おはよう、弟よ。」
悪しき闇の神から生命を授かったはずの郭奕が
太陽に向かって花咲かす向日葵のような
満面の笑みを湛えて言葉を返す。
「うん。おはようだね、兄さん。」
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そして今度は周都督の手に掛かり
郭奕が命を落とす事になる。
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郭嘉も泣いた。
郭嘉は弟と同じように、暗黒玉璽に
己の感情の全てを注ぎ込む。
弟への愛と、それ以外の全ての者への憎しみを。
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その儀式は、幾日も続き
何度目かの、月も星も見えない夜を迎えた時
邪神を祀る祭壇から
一匹の巨大な、蠍のような魔物が姿を現した。
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その魔物の腹に、暗い闇が渦を巻き
黒い卵のような形を成すと、中から
新しい姿に生まれ変わった郭奕が姿を現した。
「やあ、兄さん。もう朝なのかい?」
「いや、まだ夜さ。弟よ。」
信じ合う二人の会話は、あまりにも穏やかに
禍々しい祭壇の間に響き渡る。
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郭嘉と郭奕は言う。
「弟よ。私にはお前以外何もいらない。」
「ボクもさ、兄さん。」
「この世の中には、そんな私達兄弟の才能を妬み
 臆病なくせに、牙を剥く奴らがいる。
 己の保身が大事で、誰かを攻撃していないと
 怖くて正気を保てないからだ。」
「フッフッフ、バカだねえ。」
「私達兄弟を不当に虐げた、此の世の全ての者達に
 古き邪神の力を使って復讐を遂げてやるのだ。」
「そうさ、これはボクらが求めた戦争だ!」
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暗い闇の中に、復讐の炎を灯す
四つの目が浮かび上がる。

コメント

郭奕、かなり格好良いデザインですね。
体型がしっかりしてる様に見えます。

今は、どちらが兄で、どちらが弟なんでしょうか?
ある意見双子ですよね(笑)
この兄弟もどこでどの様にして活躍していくのか楽しみです。

郭奕が凄く賈クっぽくなって帰ってきた!?
賈クアシュタロンで不満だった笠と言うかバックパックも上手くボリュームアップされてますね

しかし思えばこの物語に賈ク本人が存在しないんじゃないだろうか?

むむむ・・この流れは郭奕強化(MA変形)フラグ・・?
最終的には合体も・・まぁそれはさておき・・劉備様たちはこの2人に勝てるのでしょうか?

「二人で一人」なんですね(笑)
新しく蘇った弟の毒々しいカラーリングもかっこいいですね
最後の会話はまさに某フロスト兄弟ですね
曹操をはじめとした曹一族一同との激闘を心のどこかで期待している自分がいます(笑)

お疲れ様です!

敵役の描き方の上手さに脱帽です!
ただの敵にはせず、いろんな過去があって、
郭嘉の話に関しては切ない部分もあって、彼らの今後の活躍がとても楽しみになりました。

私も見習いたいものですが、ここまでの境地にいけるかは・・・(笑)

返:ヒロアキ様

郭奕旧バージョンは
これで退場となりますが
新バージョンの方が
小さくなってしまいましたね。
兄弟と呼べるのかどうか分かりませんが
郭嘉が兄ですね。

返:さすりゅ~様

賈クを出しても
物語を広げられそうになかったので
ここでは郭奕の新たな姿という事で。
アシュタロンハーミットクラブを演者として
それに合うように改造してみました。

返:武吉トーラス様

登場は先になりますが
MAへの変形も可能です。
ちょっとバランスを取るのに苦労しましたが
合体も…それはまた今度に。
さあ、どんな闘いになりますやら。

返:左京様

魔少年・郭奕に
半熟探偵・郭嘉?
「さあ、お前の罪を数えろ!!」(違)
ハーミットクラブカラーで塗りました。
誰とどんな闘いを繰り広げるのでしょうかね。

返:ハルム様

敵役とはいえ人間ですから
色々な思いを抱えているのでは
などと考えています。
特に、この兄弟はお気に入りなので
筆がノリノリでした。
でも、まだまだ小説とは言えないレベルです。

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